Toyota Furia Concept Teaser


Background

トヨタカローラは1966年の発売以来、世界で最も普及した大衆自動車の一つです。

トヨタ自動車は、よりダイナミックかつデザイン重視の車両開発に重きを置きました。今回弊社が携わった「カローラ フーリアコンセプト」では、カローラブランドの一新と、今後のコンセプトカーの辿るデザインの方向性の両面を指し示すものとなりました。イタリアの未来派画家、ジャコモ・バッラの作品に影響を受け、この新しいデザインの方向性が決定しました。

「カローラ フーリアコンセプト」は2013年冬、アメリカ・デトロイトで開催された北米国際オートショーにて発表されました。


The Brief

ネイムレスはこのコンセプトカーをPRする為に、30秒のティーザー映像を製作することになりました。車両の全貌を映像内では明らかにせず、発表への期待感を高め話題を呼べるような映像を制作することがることとが目標でした。


Iconic Dynamism

シンプルで、すっきりとしている表面素材の中に若い顧客層へのアピールをする容姿を表現している。

トヨタ自動車プレスリリースより

Our Solution

ほとばしる熱気

車の強さ、スポーティーさを表現するのに、「熱」を隠喩として使用しました。赤く燃え上がるような色と流れるような形状のから、熱を帯びたようなイメージを得ました。

構想段階初期に於いて、映像をCGを使い表現しようと考えました。しかしながら、車両にリアリティを持たせたいと思った私たちは3Dモデルを使うよりも実写にこだわることにしました。実物の車両からにじみ出る造形から直接インパクトを受けて欲しいと感じたのです。


The Shoot

限られた時間の中で、車両のCADデータと3Dアニメーションソフトウェア Autodesk Mayaを利用し、綿密な撮影計画を練りました。これにより、どのようなショットをどのようなアングルで撮るのかが視覚化され、撮影準備は順調に進みました。

この事前準備の結果、必要なショット数を明確に割り出すことができ、照明やカメラのセットアップの指示を関係者が十分に共有し、スムーズに撮影を行うことが可能となりました。

実際に目の当たりにする車両カラーはメタリックオレンジで、太陽光の元では深みのある色に見えました。そのため、撮影用のライトでこの色味を失わないよう細心の注意を払いました。


Post Production

技術: Adobe After Effects, Adobe Premiere Pro, Trapcode Particular
MA: 株式会社 東海サウンド

光やパーティクルを作成するビジュアルエフェクトソフトウエア、Trapcodeを使用する事で、車の周りに火の粉を飛ばすことを実現しました。

スタジオの照明の元で明確に出す事ができなかった、車のヘッドライトやテールライトの光の質感をオプティカルフレアを使用し取り戻しました。

また、いくらかのショットは再生時間を伸ばしたり縮めたりするタイムリマップを使用しよりダイナミックな演出を提案しました。

このように、スタジオで撮影された車両映像に多くのエフェクトをポストプロダクション段階で加えることにより、よりダイナミックで熱い映像に仕上げる事が可能となりました。


The Reception

オンラインリリース
映像の公開から一週間で、約10万ビューが記録されました。この映像は、ソーシャルメディアやブログ等で広く共有されていました。Google トレンドの分析結果によると、「トヨタ フーリア」の検索結果にははっきりと2つの山があることが見て取れます。1つはこの映像が公開された直後の2012年12月、そしてもう1つはオートショーの開催があった2013年1月でした。

受賞歴
本映像は、JPPA (日本ポストプロダクション協会)のサウンドデザイン部門で銀賞を受賞。また現在全国映像事業社協会のコンテストに出品中です。

参考:TOYOTA USA NEWSROOM